2024.10.09
道内の料理人4人の料理への思いと北海道の食の恵みを描くドキュメンタリー映画「北の食景」が9月25日、第72回サン・セバスティアン国際映画祭のカリナリーシネマ部門で上映されました。
満席の会場では上映前に舞台挨拶が催され、札幌出身の上杉哲也監督と、制作を手掛けたクリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美社長が登壇。上杉監督は、「今回の大きなチャレンジとして、流れている空気、木々の変化、土の匂いといった北海道の風土を食の観点で描きたいと思いこの映画を作りました。サン・セバスティアンは北海道と同じ北緯43°に位置するなど何かと共通点があり驚いています。気候や土地は違いますが、皆様の原風景もこの映画の中にあるかもしれません。是非楽しんでください。」と話しました。 また、北海道フードフィルムフェスティバル実行委員長も務める伊藤社長は、「北海道にはサン・セバスティアンに負けないくらいの素晴らしい食材や飲食店が沢山あります。この映画祭との出会いや、次世代が“食”と“映像”に誇りを持って関わるための人材育成ができたらという思いから、11月に北海道・札幌市で食の映画祭を開催することになりました。北海道とサン・セバスティアンで人の行き来が生まれるような関係づくりをしていきたいと思っています。」と伝えると、場内は大きな歓声と拍手に包まれました。
上映後には、映画にちなんだ料理を提供するガラディナーが開かれ、出演した料理人を代表して、高橋毅氏(「ラ・サンテ」シェフ)、酒井弘志氏(「味道広路」店主)による料理が振る舞われ、参加した方々は北海道の食を堪能しながら食と映画を通じた交流の場を大いに楽しみました。
ドキュメンタリー映画「北の食景」は、北海道フードフィルムフェスティバルにてジャパンプレミア上映されるほか、11月29日(金) からは北海道内イオンシネマ他にて北海道特別先行ロードショーが予定されています。詳細は随時、当サイト・公式SNSにてご案内いたします。
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